ABOUT US

私たちNPO法人HEROは、2011年の東日本大震災時、避難所から架かってきた「ヒーローに会いたい…」
この1本の電話より始まりました。

以来、宮城県、福島県、岩手県の被災三県で、幼稚園、保育園、児童施設などでオリジナルヒーロー、“破牙神ライザー龍”を起用して、年間200回を超す「交通安全教室」「防犯教室」「防災教室」「STOP地球温暖化教室」等のボランティア活動をしている団体です。

2014年からは、被災三県の子供たちを中心に、2,010名を無料招待して、大型会館ライブ“破牙神ライザー龍スーパーライブ”を開催し、子供たちにヒーローを通して、様々なメッセージを発信しています。

さらに2016年より、病気や怪我によって髪の毛を失った全国の子供たちに、完全オーダーメイドの人毛による医療用ウィッグをプレゼントする、“ヘアドネーションプロジェクト”を推進しています。

立ち上げは、東日本大震災被災地の子供たちの笑顔を取り戻すことを目的に、東北でTVヒーローキャラクターショーに携わったスーツパフォーマー、MIX、MC等が中心となり2011年5月に11人でスタート。
現在は、職種も様々なメンバー15名で、本業の傍ら「リュウプロジェクト」「ヘアドネーションプロジェクト」の活動を続けています。

MESSAGE

誕生のきっかけは被災地からの声

全ては東日本大震災避難所からの1本の電話で始まりました。
東日本大震災当初の被災地では、家族の命、自分の命を守り、生活の立て直しに必死だった大人たちは、子供たちに目を向ける余裕がありませんでした。しかし震災から1ヶ月が過ぎ、ある避難所で子供たちに目を向けたとき、子供たちから発せられた言葉が「ヒーローに会いたい!」でした。
その声を私たちに届けてくれたのが、避難所からの1本の電話です。
しかし、版権やビジネス上の問題で、TVヒーローの無償公演は叶いませんでした。
それでも、「なんとかして子供たちに笑顔になってもらいたい」と思うその方の気持ちや、子供たちなりに我慢してきた中での声だと思うと、私たちは動き出さずにはいられませんでした。
最初はお金を出し合ってTVヒーローを呼ぶことも考えましたが、会いたがっている子供たちは他にもたくさんいるかも知れない……。
1回や2回は募金で出来ても、継続となると不可能です。
どうしたら良いか悩みましたが、私たちの出した答えはシンプルでした。
「子供たちが“会いたい”と願うとき、いつでも会えるヒーローを作ろう」
自分たちが自由に動かせるヒーローを生み出して、被災地や避難所の子供たちに会いに行くことに決めました。
破牙神ライザー龍誕生の瞬間です。
2011年10月より私たちは、子供たちの“笑顔”を取り戻すことを目的に、東日本大震災被災三県の幼稚園、保育園等に、無償でキャラクターショーをお届けしています。

こだわったのはクォリティ

“破牙神ライザー龍”の制作において、何よりこだわったのはそのクォリティです。
当初は、ご当地色を出すアイディアも出ました。しかし、私たちがヒーローを生み出そうとした背景は、地域おこしでも地域の情報発信でもありません。
私たちはTVヒーローにも勝るとも劣らない質の高いヒーローを生み出さなくてはなりませんでした。なぜなら、避難所の子供たちは、バラエティー的なご当地ヒーローに会いたかったのでなく、TVヒーローに会いたかったのです。私たちの自己満足ではなく、子供たちの目にどう写るかが大切だと考えました。
子供たちがこのヒーローに会って、勇気と希望を感じ取ってくれる頼もしい存在にならなくてはなりませんでした。
そこで、「ご当地」と言うものは前面に出さず、背景にとどめ、あくまでクォリティにこだわりました。
辛いこと、悲しいことを一度にたくさん経験した子供たちが、「このヒーローなら助けてくれるかもしれない……」
そんなリアルに「勇気」と「希望」を与えられるヒーローを目指しました。

「今」の大人から「未来」の大人へ伝える事

私たちは、子供たちが“破牙神ライザー龍”というヒーローによって、支えられ、何かをがんばるきっかけをつかんで欲しい。そして、龍を通して、「命の尊さ」や「人をいたわる心の強さ」「勇気」を伝えたいと考えています。
ヒーローを通して伝えられたメッセージは、いつの時代でも子供たちの心に強く残るのではないでしょうか。
私たちが赴くショー会場では、たくさんの子供たちの笑顔があふれ、終了後、満面の笑みで「必ずまた来てね!」と手を振る子供たち、そして満面の笑みでそれを見つめる大人たちの姿を見る事ができます。
“破牙神ライザー龍”に出会った今の子供たちが、大人になった時、その大人がまたその時の子供たちを支えていけるような街を作っていきたいとの願いも“破牙神ライザー龍”に込めた私たちの想いです。
自分たちの自己満足のために存在するのではなく、子供たちに何かを伝えられる存在でありたいと願っています。
遠い昔、自分たちがTVヒーローから初めて「正義」を教えられた様に……。

小説 RYU PROJECT ~震災のあの日から~ 絶賛販売中!

RYU PROJECTを立ち上げるに至った経緯と、そこで展開される人間ドラマ。
遅々として進まない資金集め。ネットで震災ビジネスと叩かれる誹謗中傷の数々。骨折しても代役のいない環境。
しかし、それを乗り越えた先にある子供たちの笑顔。あの日の出来事ではなく、あの日からを描くヒューマンドラマ!

あの日、盛り上がったのは、本気でヒーローを作ろうなんて考えていたわけじゃない。
自分が信じていたヒーローに裏切られた悔しさ、避難所の子供を思う親たちの気持ちに……
避難所で我慢を重ねている子供たちに何もしてやることができない自分の歯痒さ、もどかしさ、無力さへの苛立ちを隠すために、酒を飲んでごまかしたかっただけだ……
本当は、この間の酒は良い酒だった。
それで終わるはずだった。(本文より)

【CONTENTS】
  • プロローグ
  • 第1章 震災東日本大震災発生!
  • 第2章 挑戦だったら作りましょうよ。私たちが自由に動かせるヒーローを!
  • 第3章 発足リュウプロジェクト発足!
  • 第4章 窮地ここで俺たちが諦めたら、被災地の子供たちの夢や希望がまた一つ失われてしまう。
  • 第5章 悪意破牙神ライザー龍よ、頼む、消えて無くなってくれ! 宮城の恥だわ!
  • 第6章 仲間MCの私たちは言葉を届けるだけじゃない。みんなの『想い』を届けるんだよ。
  • 第7章 希望東北放送60周年記念ファミリー向け特別番組企画
  • エピローグ

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